赤ちゃんのいびきと睡眠時無呼吸症候群
赤ちゃんであっても、時にいびきをかいて親をびっくりさせることがあります。いびきをかくこと自体は珍しいことではないのですが、注意が必要な場合もあります。
寝ているときの状態を観察する
赤ちゃんが寝ているときにいびきをかいていたら、まずは呼吸の状態を確認することで危険ないびきかどうかを見極めます。無呼吸がある場合、睡眠時無呼吸症候群を疑います。また、激しいいびきをかいていたり、いびき以外にも日中ぼーっとしている・落ち着きがない、いつも口呼吸、寝相が悪く上を向いて寝られない、息を吸い込むとお腹は膨らむのに胸が陥没する、などの様子が見られたりする場合も受診をしたほうがよいでしょう。
赤ちゃんのいびきの原因
いびきとは、何らかの理由で気道が狭くなることで起こります。赤ちゃんのいびきの原因となるのは、主に以下の3つです。
①アデノイドの肥大
アデノイドとは、鼻の奥にある器官です。アデノイド肥大は子ども特有の病気で、はっきりとした原因はわかっていません。
②口蓋扁桃腺の肥大
口蓋扁桃腺は舌の付け根にあります。アデノイド肥大と同じく、原因は不明です。
③アレルギー性鼻炎
赤ちゃんは鼻腔が小さいので、鼻が詰まりやすいです。アレルギーなどで鼻水や鼻くそがたまると、鼻呼吸できず口呼吸をする習慣がついてしまい、いびきをしやすくなってしまいます。
その他、肥満もいびきの原因になることがあります。
対処法
激しいいびきや無呼吸により深い睡眠がとれないと、成長ホルモンの分泌が抑制されます。すると発達にも悪影響を及ぼしてしまいます。
家庭では鼻水や鼻くそがたまらないようにこまめにとる、楽そうな姿勢で寝かせる、などの対応ができますが、無呼吸を伴ういびきは病院を受診したほうが安心です。
病院での対処法としては、アレルギー性鼻炎・アデノイド肥大に対しては投薬治療をしたり、アデノイド切除や口蓋扁桃腺摘出の手術をしたりという治療がなされます。
参考
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